2013年6月24日月曜日

百年伝承の家

百年伝承の家

 
竹内合名会社の不動産部事務所は 築150年以上の土蔵造りなんだそうだけど
竹内さんの自宅も 築100年以上らしい 何でそんな古い家に住んでいるのか訊いてみた
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竹内 「一言で言えば 気に入っているからです でもそれだけの理由がタクサンあるからです
    自分の家の事で恐縮ですが 実は先人が残してくれたスゴイ家だと思っています

10年位前に竹内が カナダ政府の環境配慮型モデルハウス を見学した時のことです

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上の写真はモデルハウスではありませんが その時の カナダの古い家です

そのモデルハウスの要点だけを並べると
 家を建てる場所の緯度と経度によって 年間の日の出・日の入り・日照角度が決まるので
  その場所に最適な家の向き・屋根の勾配・軒の長さ・窓の高さ等を決める
  それによって 室温・通風・採光 をコントロールする
 敷地内に降った雨水を地中のタンクに貯めて これを濾過して洗濯水や風呂水に使う
 集光器や光ファイバーを使って 室内の明かり取りにする
 間伐材やチップ材を接着材で固めて太い梁材に使う
 すぐに成長する竹を使って床材を作る


この話を聴いた時 私がハッと気づかされた事があったのです

私の家は 曽祖父が建てた築百年以上の民家なのですが 広い敷地なのに
道路に平行でもなく 何で少し西向きに建っているのか? 以前から疑問だったのです
それまで 真南か少し東向きの方が一般的に良いと思っていたからです

2階は約6寸・1階は約5寸の屋根勾配 で 軒の出は91cm・瓦先で約105cm
「1階と2階で違う屋根勾配で ずいぶん長い軒の出だなー」とも思っていました

その理由が  だったのです
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冬はともかく 夏には日差しが縁側に入る事はあっても 座敷や客間には入ってきません
特に 日差しの強い 日の出から14時位までは 縁側にも日が入りません 屋外だけです
朝日は家がやや西を向いているので 南面の大きな窓からは入ってきません
西日はどう防いでいるかというと 敷地の南西に常緑で広葉樹の大きな木々が繁っています

そうして見ると 敷地の南には庭の後方に 落葉樹の高木が屋敷森になっています
夏は葉が繁って日差しを防ぎ 冬は落葉して明るく日が差してきます

敷地の東南には来客様の門があって 松など見栄えの良い木や比較的低い木が植えられていて
訪問客をお迎えする 晴れがましく空が開けた明るい空間になっています
葉や花が散乱したり その後に殺風景になるような木々はほとんど植えられていません

更に はツツジからサクラ・のサルスベリ・はモミジ・ツバキと 四季折々庭が色づきます

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2階の6寸勾配は日差しだけでなく 強風でも水が入りにくく かつ人がなんとか歩ける勾配です
1階の5寸勾配の屋根は 下屋 といって 2階をグルリと囲んでいて 
安定感のある外観と構造的には耐震性を向上させています
やや緩い屋根勾配の下屋は 2階を建造したり修理する時の足場代わりにもなります

 は井戸と雨水槽です
今でも洗濯や屋外水栓と防火水槽に利用していますが 昔の取水はとっても重要でした
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私の家の敷地は 南から北へ・東から西への緩やかな傾斜地の中腹にあります
ヨクヨク考えてみると そんな地勢で きれいな水が適度な深さに湧く場所は
地盤や土質も良く 台風や水害にも強く 畑や果樹栽培にも向いている事に気づきました


現在は道路の中に埋められてしまいましたが 昔はホント小さな小川もあって
家のすぐ横は野菜畑と果樹(甘柿・渋柿・みかん・イチジク・枇杷・ザクロ・山桃など)で
我が家で食べる分くらいですが耕作していました 鶏も少しですが飼っていました
家から500m位離れた低地では1反(300坪)位で自家消費の米作もしていました

戦中戦後の食料難の時には随分役立ったと想像されますが
それだけでなく 今にして思えば 子供の頃に この家の周囲で遊んだり
家の修理や家事や耕作などを 子供なりに 見たり手伝わされりした事が
大人になるのに 作業だけでなく考え方でも随分影響(多分良い方に)を受けていると思います
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